物件力×大家力×管理会社力でパフォーマンスを上げることとは？

町を歩いていて空室のアパートを見ると心が痛みます。空室を何とかできないかと開業以来ずっと考えていました。空室というのは大家さんにとって、痛みでしかありません。人口減の時代に空室に悩んでいる大家さんに、少しでもお力になりたいと「きづな住宅」は思っています。

実は、古い木造アパートが一番満室になるのです。物件を満室にするコツとして、私があみ出した公式は、「物件力×管理会社力×大家さん力」です。「物件力」とは、その不動産の力であり、「住みたい」と思える物件であるかということです。「管理会社力」とは、大家さんに適切なアドバイスが出来る会社であるかということです。また、物件を探している方にあなたの物件が住みたいと思える情報になって届いているかという露出力も含めます。最後に「大家さん力」とは、大家さんの真心です。

大家さんは、どのくらいご自分の貸家を見に行っていますか。見に行けば、何か感じることがあると思うのです。問題があるから空室があるのです。掃除はしっかりされていますか。借りる方が見たときにごみが落ちている、草が生えているでは心配になると思いませんか。お金を使わなくても出来ることは沢山あるのです。古くてもいいのです。今ある建物のポテンシャルが落ちていないか、愛情が足りないことによって剥げ落ちていないか、それを確認するのが必要なのです。私は、愛情の反対は無関心だと思っています。賃貸経営も同じです。無関心な管理会社、無関心な大家では物件力はゼロになってしまうのです。

私の車には、常にゴミ箱と軍手と草刈の鎌、植木バサミが入っています。気づいたらいつでもきれいに出来るようになっているのです。社長であり建築を知っている私が現場に行くということが非常に大事なのです。大手では掃除屋さんにお金を払って掃除を頼みます。しかし掃除屋さんは掃除しかしてくれません。「この壁の亀裂は何だろう」と気づいても、お掃除以外はしてくれません。「きづな住宅」では、それをスタッフ皆でやっています。

本来あるポテンシャルが落ちそうになっているものを戻しながら、アパートもマンションも可愛がってあげることが、我々のやるべきことなのです。そのアドバイスをしっかりするのが管理会社なのではないかと思っています。ですから、私が管理をお受けするときには、必ず現地で大家さんと一緒に問題点や改善点を考えます。そのようにして、大家さんと一緒になって考えていけば物件力は自然に上がってきます。

この公式は掛け算ですから、どれかがゼロなら全てゼロになってしまいます。しかし、どれかがとても秀でているとしたら、百、千、万という圧倒的なパフォーマンスになるのです。それが満室です。時間は多少かかる場合もあるかもしれません。でも、必ずそういう方向に導くことが出来るのがきづな住宅です。